中国政府 観光ビザ 3年ぶりの再開を発表

中国政府は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて3年前から停止していた観光ビザの申請を15日から再開すると発表しました。ただ、日本人が15日以内の短期滞在に限ってビザが免除される措置については停止されたままです。

中国外務省の汪文斌報道官は14日の記者会見で、観光ビザを含むあらゆるビザの申請を15日から再開すると発表しました。

中国政府は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて、2020年3月以降、外交官などを除いて外国人の入国を停止させる措置をとっていましたが、その後、ビジネスや留学などを目的としたビザの発給は段階的に再開してきました。

観光ビザの発給が再開されるのは3年ぶりで、中国政府としては海外との往来を活発にして「ゼロコロナ」政策の影響などで停滞した経済を立て直すねらいがあるとみられます。

ただ旅行や出張などで中国を訪れる日本人がこれまで多く利用してきた15日以内の短期滞在に限ってビザが免除される措置については停止されたままです。

一方、中国人の海外への団体旅行も徐々に再開していて、先月、20か国を対象に解禁したのに続いて、15日からはさらに40か国増やして60か国に拡大されますが、この中に日本は含まれていません。